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第53回通関士試験 合格体験記


令和元年度 第53回通関士試験に合格された方の合格体験記を掲載中です。

今後の学習や講座の受講等の参考にしてください。

通関士 合格体験記  T.Mさん 京都府 50代 女性
(1年目・2年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))


                                              

私の合格体験記


長年貿易に関わる仕事をしているのに、
こんなに遠回りして、やっと合格できた私です。
なかなか合格できない、歳も重ねて頭も体もついてこない、
といった方に少しでも勇気を届けられたらと、
お恥ずかしい限りですが、書かせていただきます。

<合格するまでの受験状況>
実は、今回が5回目の受験でした。
1、2回目は約20年前。まず、大手専門学校へ行き、
翌年は、税関OBが主催してくださる勉強会に参加しました。
輸出の貿易事務をしていましたが、貿易に関する唯一の国家資格という事だけに関心があり、
内容に全く興味が湧かず、これは通関士さんに任せておけば良い事だ、
と棚上げにしてしまいました。
この2回は、箸にも棒にも掛からぬといった状態でした。
3回目、輸入の貿易事務をしていて、事後調査で、どうやら評価が問題になるらしいとわかり、
通関士の勉強をすればいいと思い出しました。
そこで、インプットの丁寧な先生の下、
一から勉強しました。
この年は、合格率の高い年でしたが、
関税法が一歩及びませんでした。
4回目、ここの学校の話を友人から聞き、
貿易実務検定でお世話になり、
合格できたこともあり、
アウトプットにも力を入れてらっしゃるこの学校でお世話になりました。
3時間目(実務)の指導も充実していましたが、
少しの迷いで、申告書が全くできませんでした。

<合格した年に力を入れたこと>
*申告書の強化につきます。
申告書の補講をすべて受講。
それと当初は、ゼロ申、ヒューマンの貿易実務を3周ずつするつもりでした。
ところが、実際には、廃版になった実務問題集を1周、
ゼロ申1.5周、ヒューマン1周が正直なところです。
ゼロ申だけ、1.5周になったのは、
先生に1問ずつ潰していった方がいいといわれて、
納得いくまで解いた時期があったからです。
今考えると、こういうことをしたから、身についたともいえると思います。
*計算問題
計算問題を理解したつもりでいても、しばらく解かないでいると、
すぐに忘れてしまうということに気づき、先生にそう言うと、
やり続けることだと、指摘され、関税協会の計算問題を間違えた問題は、
正解するまで解くようにしました。

<その他の勉強について>
授業の復習(ノート、ヒューマンの赤本、テスト・プリント)、
ヒューマンの青本3周以上、補講の受講と、
最低限のことしかできませんでした。
やっていることが同じなので、
それが原因か、去年の自分越えができませんでした。
月末テスト、合同テスト、模擬テスト、よくもまぁここまで、
と思うくらい、ほとんど昨年と同じ点数でした。
合格した友人に言わせれば、プリントの復習1回では、
やった内に入らない、100回くらいするつもりでとか、
10回はした、などと言われました。
長く受験していると、先に合格していく友人が毎年増えていきます。
合格体験記を読んだり、話を聞いたりして、
私が受かる訳がない、と妙に納得したものです。
そういう意味では、今年はラッキーだったのだと思います。
実力では、
「絶対受かるレベル」には到達していないです。
皆さんには、何があっても合格できるだけの実力をつけて、
試験に臨んでいただきたいと思います。
その為に、わからないことがあれば、すぐ先生に質問しましょう。
私は、直前になって、課税価格に含む、含まない、の意味がわからなくて質問して、
わからないままほっとく気がしれない、と言われました。

<直前期>
赤本の練習問題をして、
初めて3科目とも合格点に達しました。
あと、何を勉強しようかと、思いましたが、
今年は直前の計算・申告書講座の問題を間違えたところを正解するまで、
解くことにしました。何とか前日の早い時間に終わり、
早く寝ることができました。
斎藤先生の問題は、本試験よりはるかに難しいので、
当日の問題がやさしく感じられました。

<授業のレベル>
解答速報の解説で、某大手専門学校では、
これは基本通達で・・・と丁寧に説明されていましたが、
そんな問題も、普通に授業や補講で習っていました。
私は、市販の問題集を、友人からもらったので、
利用しましたが、先生から頂くプリントの山を活用されるだけで充分だと思います。
補講で、どこかで見た問題だなぁ、と思っていると先生が、
去年の本試験問題をアレンジしてみました、
と言われて、選択問題が申告書になっていたり・・・
と、このように書くと、レベル高すぎでついていけない、
と思われるかもしれませんが、
少し勇気を出して質問すれば、
丁寧に説明してくださいます。
そして、そんな場合、わかっていないのは、
あなただけでなく、よくぞ聞いてくれた、
とみんな思っているものです。

<このスクールで学んでよかったと思う事>
先生は、ここの箇所は配点が何点くらいでと言ってから授業に入られますし、
改正点なので過去問はないはずなのに、
問題を出されたり、本試験を分析したものをグラフ化して配られたりと、
試験の傾向に合わせた内容になるよう配慮されています。
受験票の調達から出願までまとめていただいて、
受講生同士が固まって受験できる、
などと勉強に集中すればいいだけの環境です。
また、ここに通ってくる方々は、
貿易に興味があって、勉強しようとしている方ばかりです。
通関業者、商社、メーカー等貿易の仕事に携わっている方も大勢いらっしゃいます。
実務をされている方に、直接教えていただけることは、
貴重な機会でした。普段貿易とはかかわりのないない方も、
何らかの目的意識をもって、通われています。
そういう中で、本当に良い刺激を受けることができました。
また、今年初めに、退職しましたので、
昨年合格された方々と、転職の情報交換もできました。
今後も、交流を続けることができれば、いいなぁと思っています。

<転職について>
ポテンシャルのある若い方の転職は、
当たり前の時代ですが、年齢が高くなると、
強い決意がないと難しいような印象があります。
ただ、数年前に比べると、
採用されやすくなっているというのを肌で感じました。
私は当初、合格後も転職の予定はありませんでしたが、
最後の受験勉強が始まる前に転職活動する羽目になりました。
職務経歴書には、通関士試験勉強中と、書かざるを得ませんでした。
もちろん、通関士試験合格、の方が見栄えがいいことは確かですし、
もしかしたら、合格していたら内定をいただけた会社もあったかもしれません。
ただ、「勉強中」でも就職できたという事実です。
資格を取って、会社にどういうメリットがあるのか等質問も受けました。
そこはクリアする必要がありそうです。
それと、いわゆる貿易事務でも、
荷主系の貿易事務と、物流系の貿易事務では、
別物として捉えられ、社員の場合、
その違った方の経験は、ほとんど考慮されないようでした。
ある程度の年齢を重ねると、経験を求められます。
それがないのであれば、
とりあえずやりたいことの経験を積めるところに、
入り込むことから始める意気込みが必要でしょう。

<最後に>
斎藤先生、2年間お世話になり、
合格に導いてくださり、誠にありがとうございました。
こちらのスクールでお世話になったおかげで、
通関士試験の奥深さを知ることができました。
ここまで勉強しないといけないのか、
と思うこともありましたが、
そこまでご指導いただいたからこそ、
合格できたのだと思います。
なかなか進歩なく、
同じようなことばかり質問して、失礼しました。
運よくとはいえ、
合格するにはこの程度はやらないといけないという事がよくわかりました。
点数にすると、大きな違いではないかもしれないけれど、
そこにたどり着くまでの準備には、明らかな違いがある事もわかりました。
この経験を今後に生かしていきたいと思います。




神戸大阪通関貿易教育研究社からのコメント



T.Mさん

合格おめでとうございました。

2年間お疲れさまでした。

T.Mさんは弊社で2年間学習されましたが、京都から来られていたので、他の方より少し遠く、2年間継続することは本当に大変だったと思います。もちろん、それだけ強く合格を望まれたので続けることができたのだと思いますが、遠方の方ですと、1年しか続かないこともありますので、続けられたことだけでも凄いことです。本当にお疲れ様でした。しかも、T.Mさんは補講なども積極的に参加されていましたので、本当に大変だったと思います。その分自主学習時間が取れなかった面があるのかもしれません。意外と通勤・通学時間は勉強できないものなので、遠方からお越しの分、合格まで時間がかかってしまったのも仕方のないことなのかもしれません。ですが、最後にはしっかり合格されて、しかも転職も成功されているようなので、本当に今年はT.Mさんにとって良い年だったのではないでしょうか。来年もこの調子でよい年になるとよいと思います。T.Mさんは弊社へ貿易実務講座よりお越しいただいていましたので、非常に長くなりましたが、本当にお疲れ様でした。T.Mさんは運といっていますが、運も実力です。実力のない方には運も味方しませんので、これからは自信をもって資格取得者として頑張ってください。

これからも様々なことにチャレンジして頑張ってください。

本当に合格おめでとうございました。




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